協働まちづくりプロジェクト
(住吉台)
<基本情報>
- 主催:仙台市
※令和3年度 仙台市地域課題解決プロボノ活用事業を受託して実施 - 受入先:住吉台地区社会福祉協議会
- 所在地:宮城県仙台市泉区
- 運営体制
- プロジェクトメンバー
- 受入団体4名(役員、メンバー)
+サポートとして
根白石地域包括ケアセンター6名 - プロボノ6名(県内2名・県外4名、女性1名・男性5名)
- 仙台市 市民局 市民協働推進課 2名
- 地域コーディネート機関(コラウェイク)2名
- 実施形態:対面とオンライン(Zoom)の併用
- 期間:2021年6月~2022年3月(プロジェクト自体は9月~1月)
<プロジェクトについて>
- 課題
- 更なる高齢化に備えた地域住民の不安・ニーズの明確化
- 地域力の強化のための実行プランニング
- プロジェクトの目的
今後の超高齢社会に備えた、笑顔あふれるまちづくりに向けたニーズ調査 - 協働での取り組み内容と成果物
地域住民の不安・ニーズを知るために、住民アンケートの作成を中心に取り組みました。アンケートを補完するために、子育て世代の女性と小中学校の校長先生にインタビューを行いました。また、そのインタビュー内容から触発され、地域コミュニティ施設の事例リサーチも実施しました。
アンケート
取り組み内容
- 住民アンケートの作成、パイロット実施(合意形成)
【目的】住民の課題・ニーズを洗い出す
- 解析フォーマットの作成
【目的】アンケート結果をまとめやすくする
成果物
- 住民向けアンケート用紙
- 解析フォーマット
インタビュー
取り組み内容
- 子育て世代の女性へのインタビュー
【目的】アンケートだけでは捉えられない本音を聞く
- 小中学校の校長先生へのインタビュー
【目的】住民とは違った視点から、まちの強み・課題を知る
成果物
- 住民向けインタビューシート
- 校長先生向けインタビューシート
- 住民/校長先生インタビュー報告書
事例調査
取り組み内容
- 地域のコミュニティ施設 事例リサーチ(図書館、空き教室、廃校の利活用)
【目的】「若年層から高齢者まで世代を超えて交流できる場づくり」、「学生向けの勉強スペース」 等の解決のヒントになるような事例を探し、今後の参考にする
成果物
- 事例リサーチ集
- その他の成果
アンケートづくりにおいて、ミーティングに参加されている地域団体の方だけでなく、その背後におられる、町内会連合の役員の方々にも添削いただき、コンセンサスを得ながら作成したので、地域の現状・ニーズを反映した、等身大のアンケートに仕上げることができた。
(ステークホルダーと合意形成しながら作成することで、アンケートの実施もより円滑に進むことを期待)
また、オンライン(Zoom)を併用したことで、遠隔からプロボノに参加いただけるようになった。県外からの参加の方が多かったがスムーズに協働でき、今後、地域では担い手不足でも、域外の有志にまちづくりに参加いただく方法もあることが分かった。
- 受入先の声
- 「様々な職業の方との意見交換で考え方の幅が広がった。また、インタビュー形式等、新しい方法に気づくことができた」
- 「これまで漠然としていたアンケート内容が目に見える形となった」
- 「アンケートに関し、解析フォーマットまで作成いただいたので、アンケート実施後の集計を進めやすくなった」
- 「インタビューで、高齢者以外の世代の課題が見えた」
- 「地域のコミュニティ施設に関し、他の地域の事例を知ることができた」
- プロボノの声
- 「地域の活性化は、地域団体の方の協働なしにはうまく進まないと実感した」
- 「地域住民の生活をより良くしていく主役である、地域団体の要望を聞きながらアクションを模索できて楽しかった」
- 「20代・30代が参加し考えていくことで長いスパンで地域のことを考えられるので、プロボノ活動をおススメする」
- 「自身のスキルを職場外で生かせ、相手への貢献とともに自分も成長できるのでプロボノを推奨する」
- コーディネーターより
プロボノメンバーのポジティブな参加姿勢と主体的な実働(仕事を率先して分担くださる)がとても印象的でした。地域団体の方々もミーティングで決まったことをしっかり進めてくださいました。
思っていたよりも関係者(会議には参加されない)が多く、アンケート作成に時間がかかり、協働まちづくりで大事なことをコーディネーターとして気付かせていただきました。アンケート実施のスケジュールが町内会の年間計画で組まれたと伺って嬉しく思っています。
※プロボノ募集チラシ、仙台市への報告書:遠見塚さんのところでご覧ください。